2023.06.19更新

業務委託の働き方とはどういったもの?メリット・デメリットや注意点まで解説

フリーランスとして働いていく上で、業務委託で働く場合には業務委託契約についてしっかりと理解しておくことが大切です。

フリーランスとして企業と契約する場合には、業務委託として契約書を結ぶ必要があり、契約周りについてはしっかりと理解をしておく必要があるためです。

そこで、今回は業務委託契約について解説します。

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業務委託契約による働き方とは?

企業と業務委託契約を結んで働く場合の働き方について基本的な点を紹介します。

 

業務委託契約の概要

業務委託契約とは、クライアントから委託された業務を行い、報酬を得る契約のことです。

例えば、自社にノウハウやリソースのない企業が業務を外注する際に業務委託契約を選択するケースがよくあります。

業務委託契約は、請負契約と準委任契約の二種類があります。請負契約は、働く時間ではなく業務に対する成果が要求されます。

対して、準委任契約は、成果物は関係なく、業務の履行が要求されます。

請負契約

「成果物」が報酬の対象になる

準委任契約

「業務の履行」が報酬の対象になる

 

業務委託契約の種類

請負契約と委任契約の二種類についてさらに詳しく見ていきましょう。

 

請負契約

請負契約とは成果物に対して報酬が支払われる契約形態のことです。請負契約を締結すると、成果物を完成する責任を負うことになります。

納期までに成果物を納品する契約であるため、成果物を納品するまでの過程に関して、一切制約を受けることはありません。

このため、どのような働き方をしたとしても、最後に契約通りの成果物を納品できれば報酬を受け取ることができます。

ただし、成果物を納品できなければ、その間にどれだけ働いたとしても報酬を獲得することはできません。

 

準委任契約

業務委託には請負契約の他に委任契約と準委任契約という種類があります。

このうち委任契約は、法律行為を委託する契約であるためフリーランスのエンジニアには関係ありません。

これに対して準委任契約は、事実行為の委託をする契約です。

事実行為とは事務処理のことであり、法律行為以外のさまざまな行為が含まれています。

そのため、フリーランスエンジニアの場合は、準委任契約となります。

また、準委任契約は業務の履行に対する契約であり、定められた期間に所定の業務を遂行する責任を求められるのが特徴です。

具体的な成果物を決めることができない仕事の場合に準委任契約が選ばれやすいです。

例えば、システムの保守運用などの依頼については、成果物を定めることが難しいため準委任契約になるケースが多いでしょう。

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業務委託による働き方のメリット

業務委託による働き方にどのようなメリットがあるのか紹介していきます。

 

得意な業務に専念できる

業務委託であれば、自分の得意な業務に専念できるというメリットがあります

業務委託で働く場合は、契約に記載されている業務のみに専念すれば報酬を得ることが可能です。

正社員による雇用契約であれば、転勤が生じたり、自分が苦手である業務を行う場合もありますが、業務委託の場合は、「業務」単位で案件を選ぶ状態にあるので、得意な業務や好きな業務を選びやすいのです。

成果物の納品を条件として契約した場合は、成果物の完成のための業務に集中できます。

会議への参加などを求められるケースもないことが多く、エンジニアとして開発業務に専念できる可能性が高いでしょう。

 

実力が評価されやすい

業務委託で働く場合、正社員と比較して実力が評価されやすいのが特徴です

例えば、請負契約で行う場合、成果物を完成させるスキルに対して報酬を支払う形態です。

準委任契約で行う場合も、業務の履行に対して報酬を支払う形態です。

「成果物単位」「業務・タスク単位」など成果物のクオリティや業務遂行力など評価されるため、実力で判断がされやすいのです。

さらに、高い技術が必要とされる案件の場合は、高単価の条件を提示されることもあるでしょう。

エンジニアの実力に対して条件を提示するため、正当に実力を評価されやすいのが業務委託で働くメリットと言われています。

他のエンジニアにはない高度な専門性や実績を有しているならば、自分の実力をアピールすることで高単価の案件を獲得することができるでしょう。

 

自由な働き方が選択しやすい

業務委託契約の場合は、自由な働き方を選択しやすいのが大きなメリットです

例えば、請負契約は成果物を完成させることにのみ責任があり、それ以外の働く場所や時間について、指定されることはあまりありません。

このため、家事育児や介護、あるいはプライベートの趣味などを充実させながら働くことができます。

ただし、業務委託契約でも秘密保持契約を結ぶ場合は注意しましょう。

秘密保持契約は業務に関連した秘密情報の漏洩をさせないための契約です。

このため、働く場所や時間について多少の制限を受ける可能性があります。

例えば、情報漏えいを防ぐために公共の場所で仕事をすることを制限されるケースなどです。

画面を他人に見られる可能性や無線通信を傍受されるリスクがあるため、セキュリティ面を考えて自宅で仕事することが望ましいとされます。

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業務委託による働き方のデメリット

業務委託の働き方のメリットを紹介してきましたが、業務委託で働くことによるデメリットも存在します。

ここでは業務委託によるデメリットを紹介します。

 

自己管理が求められる

業務委託で働く場合は、業務のスケジュール管理を全て自分で行う必要があります

契約形態によって変わりますが、クライアントから業務のやり方を指定されることが無い場合や、納期までにどのようなスケジュールで進めるかなどは指示されない場合があります。

そのため、どのように仕事を進めるか自分で決めなければいけません。

自己管理が苦手な人にとって、業務委託という働き方にはリスクがあると言えるでしょう。

また、スケジュール管理以外にも体調管理も自分で行う必要があります。

健康面だけではなく精神面も含めて管理する必要があり、仕事量を上手くコントロールしていかなければ業務遂行が困難になる可能性すらあります。

 

労働基準法が適用されない

労働基準法は雇用関係にある場合のみに適用される法律です。

基本的に業務委託は個人事業主として働く形態であるため、労働基準法の適用外になります。

労働基準法によって保護される対象ではないため、さまざまなリスクに対して自分で責任を持って管理や対処することが求められるのです。

労働時間の見積もりを誤ると労働基準法では違法になるような長時間労働をするケースもあるでしょう。自分で適切にコントロールする必要があります。

 

案件を受注できるとは限らない

会社員とは異なり業務委託で働く場合は、契約が切れるたびに新しいクライアントを探して案件を得る必要があります

場合によっては、長期契約や契約延長を繰り返してくれるクライアントを見つけられるケースがあるでしょう。

しかし、自分が働きたいときにすぐに案件を獲得できるとは限りません。

業務委託は自分で選択し比較的自由な働き方ができますが、案件の獲得が予定通り進まないと報酬を得られない期間ができてしまい、生活に影響が出る恐れがあります。

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業務委託の注意点

業務委託で働く際の注意点を紹介します。

 

業務委託契約書の締結

業務委託の仕事をする場合には、業務委託契約書の締結をすることが大切です。

契約書の内容が細かく定義されていない場合、後でトラブルが起こった場合に、判断がつかなくなる可能性があります。

契約の詳細な事項について契約書にまとめておけば、トラブルを避けられたり、認識に相違があったとしても契約にある内容で進めたりすることができるでしょう。

ただし、契約書に記載された内容は承諾したものとみなされるため、内容に問題がないのか慎重に確認することが重要です。

不利な条件が盛り込まれていないかきちんと確認しましょう。

 

業務委託契約書の有効期限

業務委託契約書を作成する際には有効期限に注意しましょう。

例えば、請負契約の場合は、納期通りに納品した時点で契約は終了します。

ただし、一定の期間において業務提供を継続するという契約をするケースがあります。

期間を定めて業務提供を続ける契約をする場合は、契約の有効期限を定めておきます。

また、有効期限を終了した後に契約の自動更新の条項が盛り込まれる場合もあります。

契約の有効期限に加えて自動更新の条項も含まれていないか確認しましょう。

 

成果物がない業務委託の場合

成果物の納品が発生しない業務委託があります。

この場合は委任契約・準委任契約による契約となり、業務を遂行すれば報酬を得ることができます。

いつ何をすれば報酬を得られるのか詳細について確認しておきましょう。

成果物の納品義務がない業務委託の場合は、委託された仕事が実施されたことを前提として月額で報酬を得られるという形態が多いです。

他にも、担当する業務の範囲や報告義務、契約解除などの事項にも注目しましょう。

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業務委託という働き方で報酬を得るには

業務委託は企業と直接契約を結び、報酬を得る契約のことです。

フリーランスのエンジニアにとって業務委託は一般的な働き方であり、多くの案件が存在しています。

 

業務委託という働き方に関するまとめ

メリット

・得意な業務に専念できる

・実力が評価されやすい

・自由な働き方が選択しやすい

デメリット

・自己管理が求められる

・労働基準法が適用されない

・案件を受注できるとは限らない

注意点

・業務委託契約書の締結を行う

・業務委託契約書の有効期限をチェックする

・成果物がない業務委託の場合の報酬の定義は確認する

 

業務委託で働くことによって、自由な働き方がしやすく、自分の実力を評価してもらえるため、得意な業務に専念して案件を進めることが可能になるでしょう

一方で、業務委託で働くためには、業務委託のリスクを理解しておき、適切に対処することが必要です。

また、フリーランスとして安定的に案件を獲得したいのであれば、エージェントの利用がおすすめです。

フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」では、アプリケーション開発やインフラ設計・構築、PMやPMOなどのマネジメント関連業務などの案件を豊富に扱っています。そのため、自分の希望する案件を獲得する可能性を高めることが可能です。

業務委託でフリーランスとして活躍したい方は、ぜひどんな案件があるのかをチェックしてみてください。

案件の詳細は、当サービスにご登録いただくとより詳細にチェックできるようになります。ぜひ、登録してみてください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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