2023.08.15更新

フリーランスが加入可能な健康保険は?保険料の計算方法や保険料を抑える方法を紹介

フリーランスが加入する健康保険は基本的に「国民健康保険」です。

しかし、保険料の高さに悩んでいる人は多いことでしょう。

また、会社を退職してフリーランスに転身した人は、「これから毎月いくら保険料がかかるのか」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、国民健康保険の保険料を計算する方法や、国民健康保険以外にフリーランスが加入できる健康保険について解説します。

保険料を抑える方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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フリーランスが加入可能な保険

はじめに、フリーランスが加入可能な健康保険を説明していきます。

国民健康保険

国民健康保険は、市区町村が母体になっている健康保険です。

社会保険に加入していない国民は加入義務があります。

国民健康保険は、社会保険に加入していない世帯人数とその方々の所得の総額で保険料が決まります。

また、市区町村によって料(税)率が異なるのも特徴です。

会社員からフリーランスに転身した場合、原則退職後14日以内に居住地の市区町村役場で国民健康保険加入の手続きを行いましょう。

社会保険

社会保険というのは、会社員が入社と同時に加入する健康保険及び厚生年金保険のことです。

保険料は原則被保険者と会社が折半して支払います。

社会保険と国民健康保険の違いは「扶養家族」「傷病手当金」「出産手当金」の有無です。

国民健康保険は社会保険に加入していない国民に加入義務があるため、収入がない人でも加入する必要があります。

例えば、子どもが2人と無収入の配偶者がいる場合、国民健康保険に加入すれば国民健康保険料は最低でも均等割4人分が課されます。

一方、社会保険の場合、年収が一定以下の配偶者や扶養親族の健康保険料は無料となっています。

また病気や怪我で4日以上働けずに給与が出ない場合に支給される「傷病手当金」や、出産前42日と出産後56日の出産のために仕事を休み給与が無い場合に支払われる「出産手当金」も健康保険だけの制度です。

社会保険は会社に雇用されているときしか加入できませんが、以下のような条件を満たせばフリーランスでも加入することができます。

社会保険に加入しているの家族の被扶養者になる

必要経費を引く前の年収が130万円未満で、家族に社会保険に加入している被保険者がいれば被扶養者なることができます

フリーランスは収入が安定するまで時間がかかることもあるため、収入が不安定な間は家族の扶養に入るという方法もあります。

ただし、月単位で加入と脱退をくり返すことはできません。

前職の健康保険を任意継続する

会社員からフリーランスに転職した人限定ですが、会社員だったときに入っていた 健康保険を任意継続することもできます

この場合、会社と折半していた保険料を全額支払うことになるか、一定期間会社員のときと同じ保険料を支払い続けるのかは加入している保険組合によって異なります。

そのため、必ず確認しましょう。

ただし、任意継続できる期間は退職以後2年間だけです。

また、任意継続中には傷病手当金は支給されません。

しかし、扶養親族の制度があるため、扶養親族が多い人は社会保険の任意継続を選択した方がお得なこともあります。

健康保険組合

健康保険組合とは、健康保険に関する事業をしている組合の総称です。

企業が単独、もしくは複数協力して設立する場合もあれば、同じ職業の人が集まって設立する場合もあります。

また、組合を設立していない企業や職業の人を支える「全国健康保険協会」もあります。

組合が母体となっている健康保険を組合保険、協会が母体になっているところは協会保険という名称です。

また、公務員は「共済組合」という団体に属します。

国民健康保険も保険組合があり、フリーランスはそこに所属することも可能です。

全国ソフトウェア連合会

全国ソフトウェア連合会は、ソフトウェア業界の発展などを目的として設立された連合会です。

全国ソフトウェア連合会は、独自の共済制度をもっており国民健康保険ではカバーできない「被保険者が亡くなった場合の遺族への保障」や「がんになり働けなくなったときの保障」などを取り扱っています。

フリーランスのエンジニアも条件によっては加入できるため、検討してみるとよいでしょう。

プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、「フリーランスによる、フリーランスのための非営利団体」を標榜している協会です。

保険や所得補償制度を用意しているため、国民健康保険だけでは不安だという方は加入してみても良いでしょう。

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国民健康保険料の計算方法

国民健康保険は、前述したように社会保険に加入していない方の年収や世帯人数などによって保険料が変わります。

また、市区町村によっても料(税)率が異なるため、計算が必要です。

ここでは、計算方法や料(税)率について説明します。

なお、より正確に保険料を知りたいという人は税理士や役所に問い合わせましょう。

国民健康保険の計算基準は所得割、均等割、平等割という3種類があります

以下に、計算方法を解説します。

所得割

所得割は、前年の所得金額-43万円を基として負担する金額を計算します。

そのため、所得金額が高い人ほど、納める保険料も高くなります。

均等割

均等割は、世帯あたりの国民健康保険加入者の人数に応じて負担する金額のことです。

金額は各市区町村が定めているため、市区町村によって変動します。

平等割

平等割は、市区町村によっては均等割と同じく定められている保険料であり、国民健康保険に加入している全世帯が平等に負担します。

これらの計算は、国民健康保険料を自動計算してくれるWebページを利用すると簡単に計算できます。

なお、扶養親族の国民健康保険料は確定申告で控除対象になりますが、一度は納めなければなりません。

保険料を抑える方法や保障内容を拡大する方法

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保険料を抑える方法や保障内容を拡大する方法

フリーランスにとっても保険料を抑えることやどのような保障を受けられるかは重要になるでしょう。

ここでは、保険料をできるだけ抑える方法や、保障内容を拡大させる方法を紹介します。

居住地を変更する

前述したように、国民健康保険料は市区町村によって変動します。

そのため、国民健康保険料が安い市区町村を探し、そこに居住地を移すのも1つの方法です。

フリーランスエンジニアの場合、インターネット環境が整っていれば、場所を問わずに仕事ができるというケースがあるでしょう。

そういった場合には、移住を検討してみるのもよいかもしれません。

また、東京で会社員をしていたが、フリーランスエンジニアになったため国民健康保険料が安い故郷に戻るという選択もあります。

国民健康保険組合に入る

国民健康保険組合に入ることで、国民健康保険の母体が市区町村から国民健康保険組合に変わります

前述したような健康保険組合に入れば、国民健康保険に比べるとさまざまな特典を受けることができます。

例えば、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、仕事中に器物を破損した場合の補償や、休業補償などの保険に入ることができます。

国民健康保険は、最低限の保障と捉え、国民健康保険に民間の生命・損害保険を組み合わせて加入しているフリーランスが多くいます。

自身の求める保障内容に合わせて、加入する保険を検討してみることをおすすめします。

商工会議所の会員になり、団体で用意している保険に加入する

商工会議所とは、地域の個人事業主や中小企業へさまざまなサービスを提供する非営利の経済団体のことです。

会員になり保険に加入することによって、国民健康保険組合に入るのと同じような特典があります。

フリーランスでも、商工会議所に加盟できるケースはあります。

詳しくは、お住まいの地域にある商工会議所に問い合わせてみてください。

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まとめ

今回は、フリーランスの健康保険について解説しました。

健康保険は、生活を保障する上で重要な役割を果たすため、正しく理解し、適切な保険に加入することがおすすめです。

しかし、保険料は決して安くはありませんので、収支のバランスを見ながら加入を検討してみてください。

フリーランスになったばかりで、さまざまな不安を抱えているため相談先が欲しいという人もいるでしょう。

そのような場合、フリーランス専門のエージェントであれば、多岐に渡るサポートを受けることができます。

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そのため、フリーランスとしてさらに活躍の場を広げたい、フリーランスとしてキャリアを歩む上での相談先が欲しいとお考えであれば、ぜひ登録をしてみてください。

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記事監修

桐蔭学園小学校・中学校・高校、中央大学卒業後、近藤会計事務所入所。2014年、26歳で税理士登録。2016年、28歳で祖父が開業し、父が承継してきた同事務所を3代目として事業承継。
先代たちが『税理士たるもの納税者のために体を張って頑張りなさい。』という理念の下に約半世紀に渡り事務所を運営。その理念を根幹としつつ、『かゆいところまで手が届く存在に。』『自分にできることは出し惜しみしない。』というエッセンスを加えて税理士業務に日々取り組む。
関わる全ての方々に敬意を持って誠実に対応することを強みとし、クライアントは(JASDAQ)上場企業から中小企業、フリーランス(個人事業主)と多岐に渡る。
事務所URL:http://www.kondo-kaikei.net/

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