会社員からフリーランスになる際の手続きは?必要書類や準備しておくべきことを紹介

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会社員からフリーランスになる際の手続きは?必要書類や準備しておくべきことを紹介

2021/06/05

働き方が多様化している昨今、会社員から比較的自由度高く働くことができるフリーランスへ転身している人が、世界中で増加しています。

「フリーランス白書2018」によると、日本国内でも労働人口の6分の1(1000万人余り)がフリーランスとして働いています。

自由な働き方や仕事が選べることが魅力のフリーランスですが、実際に会社員から転身するとしたらどのようなステップを踏んでいくのか悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで、この記事では、フリーランスになる上で必要な手続きの方法や会社員とフリーランスの掛け持ちなどについて紹介していきます。

会社員からフリーランスになろうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

※参考:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2018」

会社員からフリーランスになる際の手続き

フリーランスになる際、手続きをしなくても罰則はありません。

しかし、基本的には手続きが必要であると認識していただいた方が良いです。

ここでは会社員からフリーランスになる際に行う手続きについて解説していきます。

開業届を提出

開業届を提出する目的は、後述する青色申告や屋号での口座開設をすることなどにあります

開業届の提出は、開業してから1ヶ月以内に行う必要があり、以下の5つが必要です。

(詳細は国税局ホームページでご確認ください。)

✓個人事業の開業・廃業等届出書

✓印鑑

✓個人番号が分かるもの(マイナンバーカード)

✓本人確認書類

✓青色申告承認申請書

開業届は提出をしなくても罰則はなく、税務署から提出を求められることはありません。

しかし、開業届を出して青色申告ができるようになると、節税対策にもつながるため、提出することをおすすめします。

※参考:国税局「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」ページ

青色申告承認申請書の提出

会社員の場合、扶養控除異動申告書や保険料控除申告書を会社に提出し、それをもとに所属企業が年末調整を行いますが、フリーランスの場合は自ら確定申告をしなければなりません。

確定申告は必ず対応する必要があります。

青色申告承認申請書を提出すると、一定の要件を満たした場合に、それに応じた青色申告特別所得控除、青色事業専従者給与、貸倒引当金、純損失の繰越し・繰戻しなど多くのメリットが受けられる場合があります

青色申告をするために必要な書類は以下の通りです。

(詳細は国税局のホームページをご確認ください。)

✓青色申告承認申請書

※青色申告をするためには、青色申告承認申請書に加えて、前述した開業届を提出しておく必要があるため注意しましょう。

※参考:国税局「所得税の青色申告承認申請手続」ページ

厚生年金から国民年金への切り替え

会社員の多くは厚生年金に加入していますが、フリーランスの場合は厚生年金に加入することができないため国民年金への切り替え手続きが必要です。

厚生年金の脱退手続きについては、所属していた企業を退職した際に会社が行います。

国民年金への切り替え手続きは自身で行う必要があるため、退職を証明できる書類を含めた以下を用意し、最寄りの国民年金窓口へ行きましょう。

✓年金手帳

✓退職の日付が分かるもの

✓印鑑

✓身分証明書(免許証)

※個人事業主でも常時雇用する従業員が5人以上いる場合、厚生年金保険に加入しなければなりません。

なお、会社員は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の二つに加入する必要がありますが、フリーランスは「国民年金」のみの加入であるため、老後に受給できる年金の金額が大きく異なります。

老後に受給できる金額を増やしたい人は代替として「国民年金基金」や「iDeCo」への加入を検討することも一つです。

加えて、フリーランスには退職金がありません。

退職金の代わりに、個人事業主が廃業した時のための制度である「小規模企業共済」へ加入しておくと安心でしょう。

※参考:日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」ページ

フリーランスになった際、準備しておくべきもの

フリーランスになった際、準備しておくべきもの

ここまでフリーランスになるための必要な手続きについて解説をしてきました。

手続き以外にも、フリーランスになる上で準備しておくべきものがあります。

事業用通帳・クレジットカード

フリーランスとして行う事業の規模にもよりますが、個人用通帳と事業用通帳を使い分けると経費や振込など収支の管理がしやすくなるため、事業用に口座を開設することをおすすめします

また、個人事業主になると会社員と比べて、クレジットカードの作成やローンを組みにくくなります。

そのため、これからフリーランスになることを検討している人は、会社員のうちに準備をしておくと良いでしょう。

複式帳簿の勉強

帳簿の記帳方法には「単式簿記」と「複式簿記」の二種類がありますが、青色申告にて特別控除を受けるためには「複式簿記」で記帳する必要があります

複式簿記は1回の取引を複数の科目で記録する記帳方法であるため、単式簿記よりも複雑となっています。

確定申告時に慌てずに済むよう、事前に複式帳簿の記帳の仕方を勉強しておくことをおすすめします。

また、有料ではありますが「会計ソフト」を使用する方法や税理士に依頼する選択肢もあるため、自身に合った方法を選択すると良いでしょう。

印鑑(屋号印)

個人名のみならず、特に屋号を使用する場合には、屋号印を用意しておくと書類提出時に便利です

また、住所印や「〇〇在中」というような良く使用する印鑑を用意しておくと、効率的に事務作業ができるでしょう。

また、昨今では、データで書類のやり取りをすることが増えているため、電子印も作成しておくとよいでしょう。

名刺

会社員であれば所属企業から名刺が支給されますが、フリーランスの場合には自ら用意する必要があります

リモートワークのように、対面でクライアントと接することがない仕事であれば、不要であることが多いですが、案件獲得のための営業活動やセミナーなどで挨拶をする際には、名刺が無いと非常に不便に感じるでしょう。

前もって準備をしておきましょう。

事業用メールアドレス

必ず用意する必要があるわけではありませんが、個人用と事業用でメールアドレスを分けておくと効率よく仕事をすることができるでしょう

分けておくことで、個人のメールに仕事の連絡が埋もれる、或いはメールを見落とすリスクが軽減されます。

また、複数の事業をする人は事業ごとにアドレスを使い分けることも一つの方法です。

会社員からフリーランスになった際、失業保険はどうなる?

正社員であれば全員加入している失業保険ですが、フリーランスとして働くために退職した場合には受け取ることができるのか疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは会社員からフリーランスに転身した際の失業保険がどうなるのか、簡単に解説をしていきます。

失業保険とは

政府や政府関係機関から失業者に対して支払われる給付のことで、「失業の状態」にあると認められれば受給することができます

失業の状態にあっても「ハローワークへの来所」「休職の申し込みや働く意志」「本人やハローワークの努力をしても職業に就くことができない状態」などの条件を満たす必要があります。

フリーランスは失業保険を受け取れない

前述した通り、失業保険を受給するためには「失業の状態」にあることが条件であるため、フリーランスとして働いている状態では受け取ることができません

失業保険を受給できる条件を満たしていないのに受け取っていることが発覚すると、不正受給として返還や受給額の倍額を納付するなどの罰則が科されます。

会社員とフリーランスを掛け持ちすることは可能?

「いきなりフリーランスになるのは不安」「最低限の収入は確保しておきたい」という考えから、会社員として働きながら、副業などを掛け持ちすることを考えている人もいることでしょう。

結論からいうと、所属している企業で副業を禁止されていなければ、会社員として働きながら、副業を掛け持ちして働くことが可能です

フリーランスは自身で仕事の量やスケジュールを調整することができるため、本業の傍ら副業として働き始め、フリーランス一本で生計が立てられる目処が立ってから独立すると、収入がなくなるリスクも軽減され、社会保険も維持できるでしょう。

注意点

副業を始めるにあたり、注意しなければならないのが「確定申告」と「自己管理」です。

確定申告は、副業であっても年間の所得が20万円を超えた場合には申告しなければならず、必要に応じて所得税や住民税の支払いが発生します

こちらを怠ると脱税扱いとなり、罰則が科せられるため注意しましょう。

また、フリーランスは会社員とは違い、仕事で成果を出せばその分報酬を得ることができます。

そのため、より多くの仕事をして収入を増やしたいと考え無理をしてしまう人います。

しかし、副業として行っている場合、本業に支障が出ないよう、自己管理をしっかりと行うようにしましょう。

まとめ

この記事では、会社員からフリーランスになる際の手続きや必要な物、副業として働き始める方法について解説をしてきました。

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また、フリーランスとして、どのようなキャリアを歩むことが最適なのかなどの相談をアドバイザーに行うこともできるため、フリーランスになったばかりの人も安心して働くことができます。

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