2023.08.01更新

SAPエンジニアの仕事内容や必要なスキル・経験・勉強会などを紹介

収入が高いといわれているSAPエンジニアは、最近注目されています。

そのため、SAPエンジニアになりたいと考えている方も多くいるのではないでしょうか。

今回はSAPエンジニアの仕事内容などを紹介します。

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SAPとは?

SAPはドイツのソフトウェアメーカーであるSAP社のERPパッケージのことです。

ERPとは「Enterprise Resources Planning」の略で、企業内のヒト、モノ、カネ、情報などを一括管理することで、効率的な経営を実現します。

ERPパッケージを導入すると、ERPが人事システムなどにあるデータを一元管理して、部門毎に分かれたデータの収集、統合が容易となり効率的に業務を進められます。

もともとERPは「大規模な企業向け」とのイメージがありました。

しかし、現在はSAP社からクラウドサービスが提供される、AWSで利用できるなど、中小企業でも簡単に利用できるようになっています。

ERPモジュール

SAPにはモジュールと呼ばれるさまざまな機能があります。

このモジュール単位で開発や設定変更をするため、具体的にどのようなモジュールがあるのか紹介します。

人事モジュール:HXM

HXMと呼ばれる人事管理に関するモジュールがあります。

HXMでは出勤時間や退勤時間などの勤怠管理や毎月の給与管理などが可能です。

また、事前に立てた人件費計画に沿った人件費配分がなされているかも管理できます。

他にも人材開発や採用管理なども対応可能です。

また、従来の人事・人材管理システムHCMには構築されていなかった従業員ニーズや希望などの管理もHXMではできるようなり、従業員のエンゲージメントを高めることができるようになりました。

HXMは勤務時間や給与、従業員のニーズなど人事管理に関するデータをまとめて一元管理できるモジュールです。

ロジスティックモジュール:MM、PP、SD

MM、PP、SDをまとめてロジスティクスモジュールと呼びます。

調達や生産計画、在庫管理に関わるモジュールで、製造業では特に多く利用されます。

製造しているものを問わず製造業でSAPを利用する場合、欠かせないモジュールです。

MMは購買依頼や発注など調達の基本業務、入出庫や在庫の管理が可能な在庫購買管理モジュールです。

PPは製造管理の計画や生産計画を立てて指図を出し実績管理などが可能な生産管理モジュールです。

SDは実際に製造したものの受注を受け、出荷する流れやそれに関連するお金の流れの管理が可能な販売管理モジュールです。

会計モジュール:FI、CO

FI、COをまとめて会計モジュールと呼びます。

財務会計と管理会計に関わるモジュールです。

FIは財務諸表を作成する財務会計モジュールです。

SAPはそもそも会計を得意とするアプリケーションのため、SAPを利用する場合はFIを利用するケースが多くあります。

COは事業の費用や収益を集計する管理会計モジュールです。

人件費や光熱費など間接費や製造原価などを管理します。

また、それらの情報をもとに収益を分析するモジュールもあります。

その他のモジュール:PS、IM

上記で紹介したモジュール以外にも、SAPにはさまざまなモジュールがあります。

ここではPS、IMの2つモジュールを紹介します。

PSはプロジェクト管理モジュールです。

プロジェクトの計画から始まり、実際に実行しプロジェクトが終了するまでの一連の流れを管理できます。

IMは設備投資を管理するモジュールです。

設備投資は通常の製造原価とは異なった観点で管理するため、独自のモジュールが用意されています。

これら以外にも、SAPには業務ごとにさまざまなモジュールが用意されています。

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SAPエンジニアの仕事内容

SAPエンジニアは、上記で説明したSAPを扱うエンジニアです。

上記で説明した通り、SAPにはモジュールがあるため、自分の得意とするモジュールを中心に案件を獲得するケースが多いです。

業務内容は設計や開発、テストはもちろん、運用保守にも携わります

SAPは規模の大きなシステムのため、基本的には複数のエンジニアが協力して開発や運用保守を続けます。

また、SAPエンジニアとしてシステムの設計や開発をする場合、ある程度の業務知識が求められます。

SAPのモジュールは業務に直結しているため、どのような業務で利用されるのかをある程度知っている必要があるためです。

例えば、財務会計のモジュールを使う場合、財務会計専用の帳票などがあるため、財務会計の知識が必要になることもあるでしょう。

モジュールに合わせて業務理解は必要ですが、それ以外は一般的なシステム開発と同様です。

設計書を書いてプログラミングやテストをし、問題があれば直し、運用の中で要望が出たら日々修正を行います。

なお、SAPコンサルタントと呼ばれる役割もあります。

こちらはERPパッケージの導入前のコンサルティングを中心に、導入時のコンフィグレーションの決定支援などを担当します。

SAPエンジニアは実務を行い、SAPコンサルタントはクライアントが抱えている問題をSAPで解決する方法を提案します。

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SAPコンサルタントの仕事内容

SAPコンサルティングの案件には、「ERPを導入する前のコンサルティング」と「ERP導入後のコンサルティング」があります。

ERPを導入する前のコンサルティングは、ヒアリングを通してクライアントが抱えている問題を明確にします

クライアントの目的は「ERPを導入すること」ではなく「ERPを導入して抱えている問題を解決すること」であるため、クライアントが抱えている問題を把握し、ERPをどのように活用すれば問題を解決できるか検討します。

無事に導入できたら、次は「ERP導入後のコンサルティング」が必要です。

ERP導入後のコンサルティングでは、新たに解決したい問題が起きた場合の追加開発、ソフトウェアのバージョンアップ時のサポート対応、システム障害が起きた場合の障害対応を行います

企業によって抱えている問題は異なるため、クライアントへのヒアリングを通して、不足している機能を追加で開発する必要があります。

そのため、ERPに関する知識だけではなく、クライアントが抱えている問題を的確にヒアリングできるコミュニケーション能力も、SAPコンサルタントをする上で必要になるスキルです。

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SAPエンジニアに必要な言語:ABAP+Java

SAPはABAP(アバップ)と呼ばれるSAP独自の言語で開発されています

基本的にSAPで開発をする場合、この言語を習得する必要があります。

ABAPはプログラミング言語のCOBOLと似ている言語です。

そのため、COBOLの知識があれば早く習得できるでしょう。

特にSAPモジュールに関するアドオンを開発するエンジニアは、このABAPが扱えなければ活躍できません。

テストや設計にしか関与できなくなってしまい、獲得できる案件が非常に限られます。

そのため、こちらの言語は習得すると良いでしょう。

なお、SAPのバージョンアップと共にJava も利用されるようになっています。

あくまでもABAPが中心となるプログラミング言語ですが、Javaもできると活躍の場が広がります。

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SAP案件の内容

SAPエンジニアには具体的にはどのような案件があるのか紹介します。

SAP開発

SAP開発の案件では、コーディング、テスト、運用保守などを担当します

SAPエンジニアは他のエンジニアと比べると、上流のシステム設計に関わる機会が多く、コンサルティング業務に関わることが多いです。

上記で紹介したように、SAP開発では、ABAPと呼ばれるプログラミング言語を使用します。

ABAPはSAP開発以外では利用されていないプログラミング言語です。

そのため、スキルを持っているエンジニアが少ないため希少価値が高いことから、ABAPの知識があるとSAP開発の案件を獲得しやすくなるでしょう。

SAPコンサルティング

SAPには非常に多くの機能があります。

これらをクライアント自身が理解して、自分たちで導入や設定を変更することは難しいです。

そのため、クライアントに代わってSAPを設定し、導入するコンサルティングの案件があります。

SAPを深く理解し、顧客の要望をヒアリングしながらSAPの設定を検討します。

SAPエンジニアの将来性

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SAPエンジニアの将来性

ERPパッケージは世界中の多くの企業で利用されており、日本でのERPパッケージ市場も年々大きく伸びています

そして、SAPはERPパッケージ市場でシェア率が高く、SAPエンジニアの需要は今後も高まっていく可能性が高いでしょう。

特に現在は新しいバージョンのSAPが発売され、さまざまな企業でSAPの入れ替えが行われています。

バージョン切り替えに伴うデータマイグレーション案件も多くあり、さまざまなモジュールのSAPエンジニアが活躍できる状況です。

まさにSAPエンジニアの将来性は明るいといえるでしょう。

また、SAPはAWSなどのクラウドサービスと提携を始めています。

以前はオンプレミスの利用が中心でしたが、現在ではクラウドの利用ができるようになっています。

これに伴いネットワークスキルを持つSAPエンジニアが活躍しやすくなっています。

他にも、クラウドサービスが利用できるようになった影響で、中小企業での新規導入が増えつつあります。

この観点からもSAPエンジニアの将来性は明るいといえるでしょう。

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SAPエンジニアが取得すべき資格

SAPエンジニアが取得しておくべき資格として「SAP認定コンサルタント資格」があります。

SAP認定コンサルタント資格

SAP認定コンサルタント資格は、製品知識を保有していることを認定するSAP社の公式資格です。

ソフトウェアがアップデートするたびに資格もアップデートしなければならないものの、製品が存在している限り資格は有効です。

勉強法ですが、資格対策向けの書籍が販売されていないため、資格取得専用のトレーニングプログラムを受講して試験対策をする必要があります。

認定資格は次の3種類に分けられています。

資格 概要
アプリケーションコンサルタント(SAP Certified Application Associate) クライアントの業務システムを改善するコンサルタントを対象にした資格です。資格を取得すれば、「販売管理」「人事」「購買・在庫管理」「調達計画」といった、業務プロセス改善に求められる知識を保有していることを証明できます。
デベロップメントコンサルタント(SAP Certified Development Associate) プログラマー向けの資格です。資格を取得すれば、資格に関連したアプリケーションを開発できるスキルを保有していることを証明できます。
テクノロジーコンサルタント(SAP Certified Technology Associate) インフラエンジニア向けの資格です。資格を取得すれば、SAPのシステム導入時やシステム管理において問題が発生しても、的確に対応してERPをスムーズに導入・運用できるスキルを保有していることを証明できます。

※参考:JQOS.jp SAP認定コンサルタント資格ページ
※参考:SAPジャパン SAP認定コンサルタント資格ページ

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SAPの勉強法は?

SAPの参考書で勉強

SAPの参考書を利用した勉強法ができます。

ここ最近、さまざまなSAPの参考書が発売されていますので、これらを購入すればスムーズに勉強を始められます。

一昔前は専門的な書籍が中心で、価格も高価なものが多くありました。

英語版でしか発売されていないものもあり、SAPを参考書で勉強することは困難な状況でした。

しかし、現在は数千円で買える日本語の書籍が多数発売されていて、SAP初心者でも参考書を利用し学習ができます

SAP社公式の動画で勉強

SAP社が提供する「Learning Hub 」と呼ばれる動画コンテンツで学習ができます

SAPが作成しているの動画のため、最新の情報がわかりやすく解説されています。

SAPについてあまり理解ができていない人向けの初心者講座もあります。

SAP社が提供しているため、会計やロジスティクス以外の参考書が少ない部分も網羅されています。

ただし、こちらの動画は有料です。

ハイレベルな内容は数十万円となり、個人では受講しにくいものがあります。

Webサイトを活用して勉強

SAPは世界中で利用されているため、これを解説するWebサイトが多数存在しています

インターネット検索でこれらを探し出し、学習に利用してみるのも良いでしょう。

無料かつ簡単に情報が手に入りますので、初心者が利用する方法としては最も手軽です。

その反面、インターネットの情報は信憑性に欠ける場合があります。

事実を異なる情報の掲載や情報が陳腐化している場合があり、誤った情報を身に付けるリスクがあります。

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まとめ

今回はSAPエンジニアについて紹介してきました。

SAPエンジニアはERPパッケージを扱いシステムの設計や開発、コンサルティングなどをします。

SAP開発には、ABAPと呼ばれる知名度が低いプログラミング言語の知識が必要です。

そのため、技術者の数が少なく希少価値が高くなっていることから案件単価が高くなっています。

SAPエンジニアSAPコンサルタントとしてSAP開発の案件を獲得したい人は、フリーランスITエンジニア専門エージェントHiPro Tech」に登録するのがおすすめです。

SAP関連の知識や経験を持つ人は市場にあまり多くないことから、即戦力となる人材をフリーランスや業務委託で獲得使用する企業が多くあります。

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また、SAP以外のさまざまなエンジニア向けの案件も豊富に扱っています。

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登録は無料ですので、まず登録し、案件探しにお役立てください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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